研究課題
本研究では、機能性消化管疾患の代表である過敏性腸症候群における腸内細菌叢の変化と,過敏性腸症候群の動物モデルとして使用されている、母子分離ストレスモデル、および拘束トレスモデルのラットを使用し、その表現型と腸内細菌叢の関連について検討を行っている。これらの動物モデルを使用し、腸管局所でのタイトジャンクション蛋白の発現や、腸管局所の神経ペプチドの発現等により腸管透過性の変化をを含めた腸管局所の変化、また盲腸内容物のサンプルより腸内細菌叢や探査脂肪酸産生の変化を検討し、それらの相関についてについて明らかにすることを目的としている。本年度は、CRH投与による擬似ストレスによって起こる腸管蠕動亢進が、カロテノイドの1種であるアスタキサンチンにより軽減され、その効果は腸内細菌叢の変化と、腸管内の代謝物の変化によることを報告した。
3: やや遅れている
新型コロナウイルス感染拡大により、2年間にわたり一部動物実験に支障が出ていたため、全体的に計画が遅れていたため、再度研究期間を延長とした。
本年度を最終とし、これまで得られた結果を論文化する予定である。
新型コロナウイルス感染拡大にともない、令和2年度より動物実験計画が遅れたため、再度研究を延長し、計画の遂行と成果発表のための学会参加および論文作成に関しての費用を計上した。
すべて 2023
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
Int J Vitam Nutr Res
巻: 93 ページ: 427-437
10.1024/0300-9831/a000756