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2021 年度 実績報告書

DNAミスマッチ修復正常型高頻度変異大腸がんのDNAポリメラーゼ校正機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K08392
研究機関浜松医科大学

研究代表者

岩泉 守哉  浜松医科大学, 医学部, 助教 (60444361)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード大腸癌 / 高頻度変異
研究実績の概要

最近、POLE-EDMおよびPOLD1-EDMの体細胞変異を保有する大腸がん患者が報告され、興味深いことにこのような変異を呈する大腸がんはDNAミスマッチ修復が正常にもかかわらず高頻度変異を呈することが分かってきた。さらに、POLE/POLD1-EDMの生殖細胞変異も同定され、この場合臨床的には大腸腺腫が数十個程度発生し、大腸がんや子宮内膜がんの発生リスクが高く、遺伝学的には高浸透率な常染色体優性遺伝の形式をとる。この疾患はポリメラーゼ校正関連ポリポーシス(polymerase proofreading-associated polyposis:PPAP)と呼ばれ、体細胞変異の場合と同様、DNAミスマッチ修復正常型かつ高頻度変異のがんである。しかしながら、高頻度変異がんの個別化医療・個別化予防を目指す場合、POLE/POLD-EDM変異大腸がんに関して以下5つの「問い」が浮上する。1)POLE/POLD1-EDM変異大腸がんの臨床病理学的特徴は何か。2)POLE/POLD1-EDM変異大腸がんの遺伝表現型相関はどのようになっているのか。3)POLE/POLD1-EDM変異大腸がんの薬物療法感受性の臨床的特徴は何か。4)POLE/POLD1-EDM変異部位別の校正機能の差はどのようになっているのか。5)POLE/POLD1-EDM変異部位別の薬物療法感受性変化はどのようになっているのか。今年度は、POLD1およびPOLE1の体細胞バリアントおよび病的意義が不明な生殖細胞バリアント(VUS)を認める症例、あるいは家系につき臨床病理学的なアプローチで検討を行ってきた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 内視鏡所見により疑われ診断に至った遺伝性びまん性胃がん家系への遠隔医療と対面医療の比較2021

    • 著者名/発表者名
      岩泉守哉、小島梨沙、山田英孝、椙村春彦
    • 学会等名
      第27回日本遺伝性腫瘍学会学術集会
  • [学会発表] 遺伝医療から遺伝学的解析に至った遺伝性びまん性胃癌診療の経験2021

    • 著者名/発表者名
      岩泉守哉、前川真人
    • 学会等名
      第68回日本臨床検査医学会学術集会
  • [図書] 消化器内視鏡2021

    • 著者名/発表者名
      岩泉守哉、椙村春彦
    • 総ページ数
      3
    • 出版者
      東京医学社

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公開日: 2022-12-28  

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