研究課題/領域番号 |
19K08395
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
岡田 裕之 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 特命教授 (60263563)
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研究分担者 |
後藤 和義 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (20626593)
横田 憲治 岡山大学, 保健学域, 教授 (00243460)
松下 治 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (00209537)
田中 健大 岡山大学, 医歯薬学域, 講師 (70549857)
岡上 昇太郎 岡山大学, 大学病院, 医員 (20839716)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 腸内細菌叢 / 若年成人 / Helicobacter pylori / 除菌 / α多様性 / dysbiosis |
研究成果の概要 |
若年成人におけるH.pylori除菌前後の腸内細菌叢の変化を検討する目的で現感染10人の除菌前,除菌1週間後,および2ケ月後の糞便を収集した.糞便の核酸を抽出し,糞便細菌叢解析を行った.除菌直後はFirmicutesが増加した.Proteobacteriaは除菌直後に5人で増加したが,2ケ月には元に戻った.dysbiosisは認めなかった.除菌1週後において一時的にα多様性の低下は認められたが,2ケ月後には改善した.Klebsiellaは除菌1週後に増加したが,2ケ月後には元に戻った.若年成人におけるH.pylori除菌はdysbiosisを起こすことなく安全に行うことができることが示された.
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自由記述の分野 |
消化器内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Helicobacter pylori (H.pylori)除菌は胃癌発症を抑制することが示されている.さらに胃癌発症の母地となる萎縮性胃炎の進行していない青少年期のH.pylori除菌が発症抑制効果が大きいと報告されているが,若年成人における除菌による腸内細菌叢の変化については明らかにされていなかった.今回の研究で若年成人における若年成人除菌はdysbiosisを起こすことなく安全に行うことができることが示された.
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