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2021 年度 研究成果報告書

大腸低分化腺がんの分子病態からアプローチするリンパ節転移診断・治療への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08398
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関札幌医科大学

研究代表者

青木 敬則  札幌医科大学, 医学部, 訪問研究員 (40749496)

研究分担者 山本 英一郎  札幌医科大学, 医学部, 訪問研究員 (60567915)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード早期大腸がん / 低分化腺がん / 浸潤・転移 / トランスクリプトーム
研究成果の概要

早期大腸がんにおける低分化成分の存在は、リンパ節転移と密接に関連することが知られているが、分化度を規定する分子機構はいまだ不明である。我々は、臨床検体を対象としたトランスクリプトーム解析から、早期低分化腺がんで高発現する一連の遺伝子を同定し、その中でもSAA1 (serum amyloid A1)に着目した。SAA1は早期大腸がんの浸潤先進部の低分化腺がん領域において特異的に高発現していた。大腸がん細胞株を用いた解析から、SAA1が遊走・浸潤を促進することが分かった。さらに我々は、マクロファージによるIL-1β刺激が大腸がん細胞のSAA1発現を誘導することを明らかにした。

自由記述の分野

消化器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

我々は早期大腸低分化腺がんの解析から、SAA1が浸潤先進部の低分化成分に極めて特異的に発現することを見いだした。低分化腺がんは著しく進行が早いために早期で発見することは困難である。本研究は、最先端の消化管内視鏡診断技術をもつ専門施設と強力に連携することで初めて可能となった、独自性の高い研究である。本研究から、SAA1が早期大腸がんの予後予測マーカーや、治療標的となりうる可能性が示された。

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公開日: 2023-01-30  

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