研究課題/領域番号 |
19K08400
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
黒田 英克 岩手医科大学, 医学部, 特任准教授 (70382596)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | NASH / NAFLD / 2D-SWE / UGAP |
研究実績の概要 |
本研究は、2D-Shear Wave Elastography(2D-SWE)と超音波減衰量イメージングであるUltrasound-Guided Attenuation Parameter (UGAP) の2つのモダリティを用いて、肝実質の脂肪化、炎症、線維化といった病理組織学的、物理的変化と超音波信号情報との関係を明らかにし、progressive NASH (NAFLD activity scoreが4点以上、かつ肝線維化stageがF2以上のNASH例) の拾い上げに有用な非侵襲かつ定量的超音波診断手法の開発を目的とした。 2D-SWE、UGAP、FibroScan、Controlled Attenuation Parameter (CAP)、血液検査ならびに肝生検を同日に施行したNAFLD110例の解析を行った。 肝線維化stage別の肝弾性値は、線維化進行に伴い段階的な上昇を示した (p<0.0001)。肝脂肪化grade別の減衰係数は、脂肪化変化に伴い高値を示した (p<0.0001)。得られた回帰式は、予測値 P=1/(1+e-λ)、λ=0.383×LS(kPa)+1.521×AC(dB/cm/MHz)-6.042で、同式のprogressive NASH診断予測に関するAUROCは0.835、感度83.2%、特異度74.6%であり、2D-SWEとUGAPの複合評価により、FAST scoreと同等のprogressive NASH (NAFLD activity scoreが4点以上、かつ肝線維化stageがF2以上のNASH例)の診断予測モデル式の構築が可能であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在までにNAFLD110例について、超音波下肝生検と病理評価を含めた解析ができた。また、肝線維化診断における2D-SWEの有用性を明らかにした。さらには、超音波減衰量イメージングの脂肪肝定量化における有用性を示した。本研究の成果は、国内外の学会発表で報告しており、当初の計画通り順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
他の解析パラメーターなどにも注目し、症例数集積と解析進行を目指す。得られた研究結果は、申請者のホームページ上や学会発表で積極的に配信する。
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次年度使用額が生じた理由 |
理由:論文作成の遅延 使用計画:論文の英文校正に使用予定である。
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