研究課題
術前の良悪性の判断が困難な膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)に対し、我々は多施設研究において、術前にEUSおよびCT/MRCPを用いて詳細な画像診断が行えた全1130例のIPMN外科切除症例の画像所見、手術所見、病理所見、予後について詳細な解析を行い癌予測モデルの構築を行った。今回、この多数の外科切除症例の臨床病理学的データを利用し、さらに以下の付随研究の立案、解析を行っている。①人工知能(AI)による術前診断能 ②切除後の再発因子の検討 ③膵液細胞診による術前診断能 ④臨床病理学的所見における非浸潤癌と微小浸潤癌との鑑別②については、愛知県がんセンター桑原がプロトコールを作成し院内のIRBの承認を得た。現在、多施設共同研究に向けて各施設のIRBを申請中である。②については論文化が完了した。Recurrence Patterns After Surgical Resection of Intraductal Papillary Mucinous Neoplasm (IPMN) of the Pancreas; A Multicenter, Retrospective Study of 1074 IPMN Patients by the Japan Pancreas Society J Gastroenterol. 2020 Jan;55(1):86-99. ③、④については現在、論文作成中である。
2: おおむね順調に進展している
4つの付随研究のうち、1つは論文accept済み、2つは論文作成中、1つはまだデータ収集前であるが、あと2年で論文化は可能と考える。
本来は4月の消化器病学会で各研究の進捗状況を確認する予定であったが、COVID-19の関係で参集できなかったため、web会議を用いて開催する予定。
(理由)来年度にデータマネジメントの業務委託を予定しており管理料の支払い金として費用が必要となる為(使用計画) 多施設から集計したデータベースのデーターマネージメントの業務依頼に使用します
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 1件、 招待講演 3件) 図書 (3件)
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