研究課題/領域番号 |
19K08432
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
庄司 広和 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (50765568)
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研究分担者 |
本田 一文 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 部門長 (10260936)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 末梢循環腫瘍細胞 / 胃癌 / tumor mutation burden / nivolumab |
研究成果の概要 |
胃がん、三次治療でのニボルマブ治療開始前に計11例の末梢血から末梢循環腫瘍細胞(CTCs)の分離が可能であった。増幅したDNAから次世代シーケンサーを行い、CTCsからがん遺伝子、がん促成遺伝子変異のプロファイルの抽出に成功した。同一患者から得られた手術検体(FFPE)とliquid biopsy検体であるCTCsやctDNAの遺伝子変異プロファイルが異なっていた。そのため、CTCsとctDNAの両方のプロファイルを併用することで、それぞれの単独のアッセイと比べて遺伝子変異検出が改善すると考えられた。FFPEとCTCsのTMBは一致しておらず、CTCsのTMBはFFPEより低い傾向を認めた。
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自由記述の分野 |
臨床腫瘍学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CTCs から消化管がんの「がんの個性診断法」を実現できれば、患者に対して最少侵襲で時々刻々変化するがん細胞に対して「適時・最適医療」を提示できるようになると考え、本研究を進めてきた。本研究の結果、進行胃がんCTCsからの遺伝子変異解析、TMB解析が可能でることを証明した。今後は本技術を用いて検討症例数を増やし、そして臨床試験への応用、CTCsの細胞培養が実現できれば、プロテオーム解析や薬剤感受性試験につながり、個々の患者に適した薬剤の提供につながる可能性があり、国内外へのインパクトが非常に高いと考える。
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