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2021 年度 研究成果報告書

全ゲノム解析とオルガノイド培養を用いた多段階肝発癌分子メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08443
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

高井 淳  京都大学, 医学研究科, 助教 (80760587)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード肝細胞癌
研究成果の概要

結節内結節型肝細胞癌を対象とした全ゲノム解析により、、ヒト肝癌で最も高頻度に同定されるTERT遺伝子に関連する異常はすべてtrunk aberrationとして認められるのに対し、unique aberrationとしてはPTENやTP53などの癌関連遺伝子における異常が多数認められ、症例によって異なっていることが明らかとなった。本研究の結果より、TERT遺伝子に関する異常は肝癌のnitiationに関与するイベントであるが、肝癌の多血化・悪性化には多様な分子経路の異常が関わっていることが示唆された。

自由記述の分野

消化器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、肝発癌の初期にはTERT遺伝子異常が必須である一方で、肝癌の進行期には多様な遺伝子異常や分子経路の異常が関与することが分かった。本研究により、多段階発癌の分子生物学的メカニズムの一端が解明された。本研究成果を基盤として、TERTを標的とした分子標的治療や、症例によって異なる遺伝子異常をターゲットとしたオーダーメイドの分子標的治療の開発につながることが期待される。

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公開日: 2023-01-30  

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