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2020 年度 実施状況報告書

肥満細胞における小胞体ストレスを介した腸炎発症および腸管線維化メカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K08450
研究機関大阪市立大学

研究代表者

細見 周平  大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (60554938)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード小胞体ストレス / 肥満細胞 / Amphiregulin
研究実績の概要

小胞体ストレス(ERストレス)による肥満細胞活性メカニズム解析
ERストレス応答性転写因子であるATF4がAmphiregulinの遺伝子(AREG)を誘導している結果をふまえて、2020年度はLUVA細胞を用いたin vitro実験で、ERストレス抑制作用が報告されている4-phenyl butyric acid(PBA)やtaurine-conjugated ursodeoxycholic acid(TUDCA)、ursodeoxycholic acid(UDCA)による作用やIL-12/23の作用を、GRP78・TNF・AmphiregulinのmRNA・蛋白レベルを評価を試みたが、現時点では明らかな効果確認が得られておらず、条件設定のための実験を行っている。
クローン病の腸管肥満細胞におけるTNF・Amphir egulin発現解析
クローン病の腸管肥満細胞におけるTNF・Amphiregulin発現解析を行うため、手術検体を集積中であるが、新型コロナウイルス感染症の影響による手術件数減少や実験制限のために、目標症例数にはもう少しの時間を要する見込みである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

COVID-19流行下において実験制限・手術制限が生じており、免疫染色用の手術検体集積が遅れていることと、細胞実験を含めた実験を予定通りにすすめることができなかったため。

今後の研究の推進方策

引き続き、LUVA細胞を用いたin vitro実験で、ERストレス抑制作用が報告されている4-phenyl butyric acid(PBA)やtaurine-conjugated ursodeoxycholic acid(TUDCA)、ursodeoxycholic acid(UDCA)による作用やIL-12/23の作用を、GRP78・TNF・AmphiregulinのmRNA・蛋白レベルを測定することで検討する。
マウスの実験としては、肥満細胞特異的TNF欠損マウスモデルとして、肥満細胞欠損マウスであるKitW- sh/W-shマウスに、野生型マウス(WTマウス)とTNF欠損マウス(TNF-/-)の骨髄より 誘導した肥満細胞(BMMC)を移植したマウスと用いて、腸炎モデル(急性及び慢性DSS腸炎モデル) の比較検討を行う。
また、集積した手術検体を用いて、クローン病の腸管肥満細胞におけるTNF・Amphiregulin発現解析も予定している。
具体的には、トリプターゼ陽性肥満細胞におけるTNFα・Amphiregulin発現を蛍光二重免疫染色で解析し、 GRP78やATF4発現局在の多重染色による確認し、健常人、クローン病におけるTNFα・Amphiregulin発現や、単離肥満細胞の発現遺伝子の差異を検討し疾患活動性との関連を評価する。

次年度使用額が生じた理由

In vivo実験とヒト検体を用いた免疫染色を進める予定であったが、COVID-19流行により実験室の閉鎖をおこなっていたため、進捗が遅れ、細胞培養実験関連試薬、real time PCR実験試薬、免疫染色試薬など使用できず次年度使用額が生じている。

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公開日: 2021-12-27  

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