本研究では、SWI/SNF複合体、なかでもARID1Aの機能異常がCIMP誘発の原因になっているのかを明らかにすることを目的とした。 293FT細胞およびGES1細胞を用いてARID1Aノックアウト細胞を樹立し、ゲノム網羅的メチル化解析を行ったところ、ARID1A KOによりCpGアイランド内外のCpG部位において異常メチル化が誘発されることが示された。さらにChIP-seqにより、親細胞で元々H3K27me3が付いていた部位およびARID1A不活化によりH3K27me3が増加した部位に異常メチル化が誘発されることがわかった。
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