HBVエンベロープ蛋白質上の”additional glycosylation”(ここでは追加糖鎖修飾とする)がHBV再活性化や肝発癌症例において高頻度に認められることが報告された。我々はHBV再活性化症例におけるエンベロープ蛋白質の追加糖鎖修飾変異の発現頻度を次世代シーケンサー(NGS)を使用して調査した。その結果、約17%程度の再活性化症例において追加糖鎖修飾変異を認めた。HBVの追加糖鎖修飾の原因となる遺伝子変異をin vitro感染モデルに導入し、この変異がHBVの増殖やウイルス蛋白質発現および免疫原性に与える影響を解析し、本遺伝子変異とHBV再活性化および発癌との関連を明らかにした。
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