研究課題
1) 培養した各種E.coli株(AIEC、EIEC、EPEC、対照としてE.coli JM105株)とACP353抗体との反応性確認:各種E.coli株を溶解し、western blotでACP353との反応性を確認した。その結果、いずれも多数のバンドが見られたが、AIEC特異的なものはみられなかった。TCP353ペプチドを添加した吸収実験でも変化はみられず非特異反応と推察された。2) THP-1/マクロファージに対する各種E.coli株感染の影響:マクロファージ/E.coliを溶解し、western blotでACP35との反応性をみたが、極弱いシグナルバンドが数本みられるのみで特異的なものはなく、TCP353ペプチド添加による吸収実験でも変化はなかった。THP-1/マクロファージにJM105またはAIECを感染させ、培養上清中サイトカインを測定したところ、IL-6、TNF-αは増加したが、JM105とAIECとの差はなかった。TCP353ペプチド添加のサイトカイン産生への影響をみるため、THP-1/マクロファージにJM105またはAIECを感染させたのち、TCP353ペプチドを添加して培養を継続し、培養上清中サイトカインを測定したところ、TCP353添加でもIL-6、TNF-αは増加せず、AIEC感染細胞ではIL-6、TNF-α産生はむしろTCP353濃度依存的に減少した(100μg/mL添加で30%程度減少)。一方でJM105感染細胞ではほとんど変化しなかった。3) 感染時間を延長しての検討: SW480細胞へのAIECの結合はコントロールより高かったが、細胞内でのAIEC増殖は再現されなかった。菌体、感染細胞を用いたACP353によるwestern blotでも特徴的なシグナルは見られなかった。
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