心不全の基礎疾患として野生型トランスサイレチンアミロイドーシス(wild-type transthyretin amyloidosis: ATTRwt)が予想以上に多いことが明らかになってきた。これまでのATTRwtに対する治療法は、沈着物質となるトランスサイレチンを標的とするものが多く、沈着臓器である心臓側から見た治療法の開発は皆無であった。本研究成果により、トランスサイレチン由来のアミロイド線維が沈着しやすい心臓の遺伝子発現が明らかとなった。これらの遺伝子の機能解析を進めることで、新しい側面から見たATTRwtの治療法の開発に繋がると考えられる。
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