研究課題/領域番号 |
19K08496
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
小菅 寿徳 東京医科大学, 医学部, 准教授 (00376774)
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研究分担者 |
前嶋 康浩 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (40401393)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 金ナノ粒子 / マクロファージ |
研究実績の概要 |
2019年度は、研究目的①in vitroおよびin vivoにおける近赤外線の波長に吸収域を有する金ナノ粒子のマクロファージ細胞への取り込みの検証に関する実験を進めた。近赤外線の波長に吸収域のある金ナノ粒子と赤外線の波長に吸収域のある金ナノ粒子を用いて、in vitroにおける金ナノ粒子の細胞毒性について検証した。マクロファージ細胞と金ナノ粒子を共培養し、細胞毒性についてMTTアッセイ法を用いて評価した。金ナノ粒子の培養濃度や共培養時間を変えて検討したところ、いずれの条件下においても共培養なしの細胞と比較して、共培養した細胞の細胞活性低下はなく、いずれの金ナノ粒子も細胞毒性を示さなかった。引き続き、共培養による金ナノ粒子のマクロファージ細胞内への取り込みについて、マイクロCT撮影と電子顕微鏡を用いて検討を進めていく予定である。In vitroに加えて動物モデルにおける金ナノ粒子の取り込みに関しても、in vivo CT撮影の検討を進めていく。また、摘出した臓器に対するex vivo CT撮影および電子顕微鏡による検証も進めていく。In vivo/ex vivo実験においても、in vitroで使用した吸収域の異なる金ナノ粒子を用いる。さらに、in vitroおよびex vivoにおいて金ナノ粒子のマクロファージ細胞への取り込みを確認した後、研究目的②近赤外線レーザーを用いた細胞死誘導の検証も進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新しい施設での実験開始までのセットアップに時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
In vitro/in vivoにおける金ナノ粒子のマクロファージ細胞内への取り込みについて、マイクロCT撮影と電子顕微鏡を用いて検討を進める。また、金ナノ粒子を取り込んだ細胞や摘出臓器に対する近赤外線レーザーを用いた細胞死誘導の検証を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
新しい施設での実験開始における準備に時間を要した。マイクロCTと電子顕微鏡を用いた金ナノ粒子のマクロファージ細胞内への取り込み、金ナノ粒子を取り込んだ細胞や摘出臓器に対する近赤外線レーザーを用いた細胞死誘導に関する検証を進めていく予定である。昨年度からの繰り越し費用をこれに充てる。
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