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2021 年度 研究成果報告書

血管老化を起点とする老化関連疾患発症メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08502
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関京都府立医科大学 (2020-2021)
神戸薬科大学 (2019)

研究代表者

池田 宏二  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90423871)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード血管内皮細胞 / 老化 / 代謝疾患 / 動脈硬化 / 細胞老化
研究成果の概要

私達は血管内皮細胞特異的老化マウスを用いて代謝疾患および動脈硬化における血管老化の役割を解析した。血管内皮特異的老化マウスでは脂肪の早期老化が誘導され、脂肪機能が障害される結果、全身の代謝異常が引き起こされることがわかった。更にパラビオーシスモデルの解析により、この血管老化による脂肪機能異常には老化血管内皮細胞が分泌する液性因子が重要であることを明らかとした。加えて、血管内皮細胞老化が動脈硬化の進展に及ぼす影響を解析した。その結果、血管内皮細胞が老化するとエピジェネティックな変化が原因でNF-kBシグナルが亢進し、接着因子の発現が増加して動脈硬化巣の進展・不安定化が増悪することを明らかとした。

自由記述の分野

血管生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

世界中の先進国では人口の高齢化が進んでおり、特に本邦は世界的にも群を抜いた超高齢化社会となっている。今後、超高齢化社会を健全に継続・維持していくためには健康寿命を延伸し、高齢者の社会活動を増やしながら医療費を削減していくことが必須である。そのためには老化および老化関連疾患の未知の分子機構を解明し、新たな治療・予防標的を見出す必要がある。本研究成果から血管内皮細胞の老化が代謝異常や動脈硬化を進展・増悪させる重要な因子であることが明らかとなった。老化血管内皮細胞は老化関連疾患を予防・治療するための新しい標的として大変有望である。

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公開日: 2023-01-30  

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