研究課題
基盤研究(C)
以下の2つの研究課題に取り組んだ。(1)超高圧電子顕微鏡を用いて、通常より厚い試料の3次元微細構造のイメージング:超高圧電子顕微鏡を用いて従来の10倍の厚さの心筋組織でも3次元構築に耐えられる解像度でイメージングを行い、3次元構造を再現する方法を確立した。(2)電子顕微鏡用に作成された標識タンパクAPEXをアデノ随伴ウイルスを用いて心筋に導入し心筋組織で微細構造を標識すること:心筋の酵素活性の高さからバックグラウンドの高い画像となっており、これからも改良が必要である。
循環器病学
細胞を構成するオルガネラやタンパク質の3次元微細構造を理解すること、基礎研究だけでなく創薬などの臨床医学の発展に重要である。本研究で開発した手法で今後心筋の微細構造やその動態が明らかに成ることで、心不全における心筋のオルガネラや膜小胞構造の異常が明らかになることが期待される。