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2020 年度 実施状況報告書

生体イメージングによる静脈血栓形成から器質化への時空間的制御機構の可視化

研究課題

研究課題/領域番号 19K08516
研究機関神戸薬科大学

研究代表者

原 哲也  神戸薬科大学, 薬学部, 准教授 (70547504)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード深部静脈血栓
研究実績の概要

コロナ感染による神戸大学での研究活動停止が終了後、2020年の7月に神戸大学から神戸薬科大学に異動となった。このため異動にともなう研究活動の追加もあり、予定より遅れている。マウスや落射蛍光顕微鏡の移動は終了し、顕微鏡移設後にも同様の生体血栓イメージングモデルが稼働することや、イメージング手技を確立し、異動後の大学院生や学生への技術の伝承を2020-2021年度は行った。具体的には血流はFITC-デキストラン、白血球や血小板にはローダミン6Gを用いるのだが、それぞれの研究試薬を新たに発注し、それをマウスに静脈注射することで、生体下にそれぞれを可視化することに成功した。また、実際に大腿静脈を結紮し、その状態で励起光照射をすることで血栓が形成され、その血栓の存在がFITC-デキストランにおける血流欠損像として描出できることを確認できた。
また、動物実験計画や遺伝子組み換え研究計画の作成から審査に合格する必要性があったため、その書類作業にも時間が必要であった。
二光子顕微鏡に関しては、神戸薬科大学に常設されていることが異動前に確認できていたが、異動後、過去数年以上稼働しておらず、故障していることが発覚した。このため、Zeiss社に連絡し、修理作業を進めようとしたが、共同研究機器のため、その予算決定に長期間を要した。まずはレーザー出力機器の修理が完了したが、その後に顕微鏡本体をテストしたところ新たな故障箇所も判明しており、その他、冷却ポンプ異常などの修理を申請中である。こちらの修理が完了できれば、二光子顕微鏡による生体イメージングのセットアップを始めることができる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ感染による神戸大学での研究活動停止が開けた後、2020年の7月に神戸大学から神戸薬科大学に異動となった。このため異動にともない、動物実験計画や遺伝子組み換え研究計画の作成から審査に合格することが研究の開始に必要となったため。

今後の研究の推進方策

今後は生体血栓イメージングモデルを用いたより詳細な蛍光分子イメージングを行い、血栓の病態解明に迫っていく。

次年度使用額が生じた理由

コロナ感染による研究活動停止が開けた後、2020年の7月に神戸大学から神戸薬科大学に異動となった。このため異動にともなう研究活動の追加もあり、予定より遅れている。二光子顕微鏡の稼働に必要な物品購入や生体イメージング実験などに繰越額の使用を計画している。

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公開日: 2021-12-27  

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