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2021 年度 研究成果報告書

生体イメージングによる静脈血栓形成から器質化への時空間的制御機構の可視化

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08516
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関神戸薬科大学 (2020-2021)
神戸大学 (2019)

研究代表者

原 哲也  神戸薬科大学, 薬学部, 准教授 (70547504)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード血栓
研究成果の概要

静脈血栓(DVT)は「凝固因子、血管内皮、血流」などの因子がそれぞれ異なる部位、時間で複合的に働くことで形成される。それゆえ、単一細胞の培養系や、位置情報のない生化学的解析、死後の病理サンプルでは疾患理解は困難である。研究代表者はこれまで「生体イメージング」によって血栓の病態の可視化、解明に挑戦してきたが、最近、ヒトDVTに類似した新規のDVTイメージングモデルの開発に独自に成功した。この新規DVTモデルによって、複数の細胞(血小板や赤血球など)や分子(フィブリン、組織因子など)の動態を時間軸をもって、観察、解析し、DVTの形成から器質化に至るまでの病態を解明した。

自由記述の分野

循環器内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

時空間軸で病態がダイナミックに変化する、血栓症のような循環器疾患の病態は、位置情報のない生化学的な蛋白解析や、時間軸の失われた病理サンプルでは理解が難しい。そのような中で、研究代表者が独自に開発した生体血栓モデルは既存の血栓モデルより実臨床のDVTに近い血栓を、生きたまま顕微鏡レベルで観察可能であり、DVTの理解が革新的に進むことが期待される。
血栓溶解療法は経験的に新鮮血栓であれば治療効果が高く、反対に器質化が進めば治療効果が望めない。この器質化機序を解明し、血栓溶解の効果が高い状態を維持できれば、DVTの治療戦略を大きく変えることができる。

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公開日: 2023-01-30  

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