研究課題/領域番号 |
19K08529
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
武田 充人 北海道大学, 大学病院, 講師 (00374413)
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研究分担者 |
永井 礼子 北海道大学, 大学病院, 医員 (10622160)
山田 勇磨 北海道大学, 薬学研究院, 准教授 (60451431)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ミトコンドリア心筋症 / 電子顕微鏡 / Stereology / 免疫染色法 |
研究成果の概要 |
二次性心筋症の一つであるミトコンドリア心筋症(MCM)は病理、組織生化学、遺伝子検査によって確定診断されるが、心筋病理には明確な基準がない。そこで臨床症状や遺伝子検査、組織生化学検査によって確定診断されたMCMにおいて、電子顕微鏡像におけるミトコンドリア体積密度測定および呼吸鎖酵素抗体を用いた免疫染色を行い、MCM以外の他の心筋症と比較を行った。ミトコンドリア体積密度はMCM群で有意に高く免疫染色ではMCM群にComple IまたはIVに染色性の低下を認めた。この研究によって電子顕微鏡と免疫染色を用いてMCMの病理診断が可能となり、MCMの病理診断基準にとっても非常に有益な結果が得られた。
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自由記述の分野 |
小児科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ミトコンドリア心筋症の確定診断法について病理学的に確立し、二次性心筋症の鑑別診断に大きく貢献した。特に呼吸鎖酵素抗体による免疫染色法による診断法の開発により、ホルマリン固定のみの検体でも病理診断が可能であることを示した。ミトコンドリア心筋症は乳児発症例の生命予後が不良であり乳幼児突然死症候群の一因としても考えられている。したがって、本診断法はチャイルド・デス。レビューの死因究明にも応用できる。
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