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2022 年度 研究成果報告書

心房細動の進展と全身性合併症における細胞外核酸・小胞の役割の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08536
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

笹野 哲郎  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (00466898)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード心房細動 / 細胞外核酸 / 細胞外小胞 / cell-free DNA / バイオマーカ
研究成果の概要

心房細動における、細胞外核酸・細胞外小胞を介した細胞間コミュニケーションと心房細動の病態の進展についての検討を行った。心房筋細胞に高頻度興奮刺激を与えると、培地中に特異的な細胞外小胞が放出され、これが脂肪細胞の炎症反応を惹起すること、マクロファージの存在下においてその反応が促進されることを明らかにした。
さらに、細胞外小胞を簡便に評価するため、細胞外小胞の抽出過程を行わずに血漿から直接粒子径と粒子数を定量する手法を開発した。この手法を応用して、心房細動・多発期外収縮などの不整脈疾患において、末梢血中の細胞外小胞が増加することと、それぞれが血管内皮細胞などにあたえる変化が異なることを明らかにした。

自由記述の分野

循環器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

心房細動は本邦で診断されている患者数が90万人、発症しているが診断にはいたっていないと推定される患者数を合わせると約200万人になる。心房細動の最大の合併症は心原性脳塞栓であり、日本の寝たきりの約20%が心原性脳塞栓という報告もあることから、心房細動の病態の解明や早期介入への知見は非常に社会的意義の高いものといえる。
また本研究では、心房筋から放出される細胞外核酸や細胞外小胞に着目した研究であり、なぜ多くの不整脈疾患の中で心房細動のみが多彩な全身性合併症を生じるのか、という問いに答えるもので、学術的意義も高い。

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公開日: 2024-01-30  

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