研究成果の概要 |
常に動き続ける心臓のエネルギー代謝をリアルタイムにモニターすることはこれまで不可能であった. 我々はFRET蛋白質を利用してATP変動を生体で可視化できるマウスを開発した. またATPを産生するミトコンドリア特異的ATP可視化マウスも作製した.この両者のATP可視化マウスを用い, 拍動状態の心臓において, ATPの産生と消費, 蓄積と枯渇が, 可視化でき, 新たな創薬につながる可能性がある. 心毒性のある薬剤で有意に心臓ATP低下を認めた. 糖尿病モデルにおいて、有意に心臓ミトコンドリアATPの低下があり、糖尿病性心筋症のメカニズムとしてミトコンドリアにおけるATP 生能の低下が考えられた.
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