• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

DNA損傷応答不活性化による新たな心不全治療戦略の分子基盤解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K08560
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

宮田 敬士  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 客員教授 (50398228)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード心不全 / DNA損傷応答
研究成果の概要

近年、心不全発症により障害を受けた心筋細胞は断片化DNAの蓄積だけでなくDNA損傷応答(DDR)活性化を認めており、DDRに誘導される炎症性サイトカインによって心不全の病態悪化促進が明らかとなっている。しかし、心不全病態発症、進展において心筋細胞のDDR活性化を制御する詳細な分子機構は十分に解明されていない。本研究ではDDR関連遺伝子改変マウスを用いた心不全病態モデルマウスの検討で、心筋細胞のHint1発現を減少させることによって心不全病態形成におけるDDR活性化を抑制し、心保護作用を明らかにした。またDDRが原因とされるアドリアマイシンの心毒性の抑制にもHint1発現減少の有効性を認めた。

自由記述の分野

心不全

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果は、依然として予後不良の疾患である心不全に対してDDR活性化抑制という新たな観点からの予防や新規治療法開発に繋がる可能性が期待される。さらに、近年、高齢化によって循環器疾患とがんを合併する患者が多く認められ、化学療法の進歩によりがんの治療率は格段に向上しているが、それに伴って薬剤による心毒性という副作用が問題となっている。本研究の成果はDDR活性化が原因とされるアドリアマイシンの心毒性の軽減にも繋がる可能性がある。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi