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2021 年度 研究成果報告書

バイオインフォマティクスによるウイルス性心筋炎予後判定・治療に寄与する分子の同定

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08569
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関近畿大学

研究代表者

尾村 誠一  近畿大学, 医学部, 講師 (80462480)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードウイルス性心筋炎 / バイオマーカー / 腸内細菌叢 / トランスクリプトーム / 血小板 / 免疫グロブリンA
研究成果の概要

新規のウイルス性心筋炎モデルであるタイラーウイルス感染マウスを用いた本研究により、低侵襲性のバイオマーカーとなりうる分子を血液中および糞便中において同定した。血液中では、心筋トランスクリプトームデータとのパターンマッチングにより、Xaf1やOasl2などの自然免疫関連遺伝子が見出された。糞便中でも様々な腸内細菌量に変化が見られ、中枢神経系内の炎症性疾患における遺伝子発現変化との相関が見られた。特にCoprococcusはIgAとの相関が検出された。今後、タイラーウイルス感染モデルにおけるIgAおよび血小板の役割について、研究を展開していく。

自由記述の分野

ウイルス学、免疫学、バイオインフォマティクス

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の遂行により、ウイルス性心筋炎診断に寄与する新規のバイオマーカーとなりうる分子を同定した。また、炎症性疾患において血小板関連遺伝子の発現量増加や中枢神経系におけるIgA遺伝子の増加など、これまでほとんど研究されてこなかった分子の重要性が示唆された。今後、炎症性疾患におけるこれらの分子の役割について、更なる研究を展開していく。本研究により、ウイルス性心筋炎の病期診断において、より正確かつ患者に負担の少ない低侵襲性の診断方法が確立され、より適切な治療の適用が可能となることが期待できる。

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公開日: 2023-01-30  

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