新規のウイルス性心筋炎モデルであるタイラーウイルス感染マウスを用いた本研究により、低侵襲性のバイオマーカーとなりうる分子を血液中および糞便中において同定した。血液中では、心筋トランスクリプトームデータとのパターンマッチングにより、Xaf1やOasl2などの自然免疫関連遺伝子が見出された。糞便中でも様々な腸内細菌量に変化が見られ、中枢神経系内の炎症性疾患における遺伝子発現変化との相関が見られた。特にCoprococcusはIgAとの相関が検出された。今後、タイラーウイルス感染モデルにおけるIgAおよび血小板の役割について、研究を展開していく。
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