研究課題/領域番号 |
19K08570
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
野田 崇 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (10443508)
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研究分担者 |
草野 研吾 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (60314689)
石橋 耕平 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (70508001)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 心不全 / 心不全 / 遠隔治療 / 植込み型除細動器 / 突然死 |
研究実績の概要 |
2020年度は2019年度に引き続き、①植込みデバイスを有する心不全患者の遠隔モニタリングから得られた生体データをもとに、心不全増悪因子、致死性不整脈発生関連因子の同定および、②本邦の心不全患者での、致死性不整脈発生頻度および背景因子による致死性不整脈発生のリスク層別化を目的とし、研究を行った。 まず①に関して、2020年度には、デジタルデータを用いて、実際の解析を行う予定であったが、コロナ感染症の影響もあり、十分な解析が進まなかった。実際のデジタルデータの抽出の方法を含め、再度検討を行い、今後進めていく予定である。一方②については、以前から行っていたNippon Storm試験のサブ解析の結果を4つの論文として発表した(Pacing Clin Electrophysiol. 2020; 43: 983-991, Int J Cardiol Heart Vasc. 2020; 32: 100704, J Cardiovasc Electrophysiol. 2021; 32: 823-831, Heart Rhythm O2 2021; 2: 5-11) 。また新たに1つの演題を第84回日本循環器学会総会・学術大会で発表した 2021年度も論文の発表および本邦の新たな致死性不整脈発生のリスク層別化に寄与するデータの創出を行う 予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「植込みデバイスを有する心不全患者の遠隔モニタリングから得られた生体データをもとに、心不全増悪因子、致死性不整脈発生関連因子の同定」については、コロナ感染症の影響もあり、十分な解析が進まなかった。実際のデジタルデータの抽出の方法を含め、再度検討を行う予定である。一方で、「新たな致死性不整脈発生のリスク層別化」に寄与するデータの創出」については、4つの論文の発表に至り、一定の成果が上げられたと考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ感染症の影響もあり、「植込みデバイスを有する心不全患者の遠隔モニタリングから得られた生体データをもとに、心不全増悪因子、致死性不整脈発生関連因子の同定」は 困難な状況であり、「新たな致死性不整脈発生のリスク層別化」に寄与するデータの創出」に注力して、研究を進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ感染症にともなう、資料収集のための学会参加が無く、研究課題の進行が一部遅れているため、次年度に使用する予定である。
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