研究課題/領域番号 |
19K08570
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
野田 崇 東北大学, 大学病院, 講師 (10443508)
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研究分担者 |
草野 研吾 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (60314689)
石橋 耕平 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (70508001)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 致死性不整脈 / 心不全 / 植込み型除細動器 / 遠隔治療 / 突然死 |
研究実績の概要 |
2022年度は前年度に引き続き、①植込みデバイスを有する心不全患者の遠隔モニタリングから得られた生体データをもとに、心不全増悪因子ならびに致死性不整脈発生関連因子の同定を行った。また②本邦の心不全患者での、致死性不整脈発生頻度および背景因子による致死性不整脈発生のリスク層別化を目的とし、研究を継続した。①に関しては、これまでコロナ禍の影響もあり、デジタルデータの抽出などが困難であったが、遠隔モニタリングによるデバイス内の経時的な生体デジタルデータを用いて、実際の解析を開始した。東北大学の分子病態治療学分野とも協力を行いながら、インバリアント分析を用いた解析をすすめており、その成果を2023年3月の第87回日本循環器学会学術集会のプレナリーセッションにて発表した。②については、Nippon Storm試験のサブ解析の結果を新たに1つ論文として発表した(Circ J.2022;87:92-100. PMID:35922910)。 この研究期間において、主に②に関してNippon Storm試験のサブ解析の結果など8つの論文として発表し、致死性不整脈発生頻度および背景因子による致死性不整脈発生のリスク層別化にかかわる基盤データを提示できたことから、一定の研究成果を上げることが可能であった。今後は主に①の植込みデバイスを有する心不全患者の遠隔モニタリングから得られた生体データをもとに、心不全増悪因子、致死性不整脈発生関連因子の同定、そしてその予測についてさらに研究を進め、AI (artificial intelligence)開発を継続する予定である。
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