研究実績の概要 |
ブルガダ症候群と不整脈源性右室心筋症の患者リストを作製し、データの集積を行った。また新規患者に関しても心電図のみならず心エコーや心臓MRI、心磁図等を行い、さらにデータの収集を行っている。また遺伝子検査も提出し、そのデータも徐々に集積を行っている。特に不整脈源性右室心筋症については、ブルガダ症候群と同様に上位肋間記録を追加して行っており、その数も徐々に増加してきている。特に心電図に関しては、そのvoltageを測定して心事故発生の予測に有効であるか検討を進めている。まだデータ集積中の段階であるが、限られたデータ内でいったん解析を行い、その結果をまとめて論文化している(Clinical Differences in Japanese Patients Between Brugada Syndrome and Arrhythmogenic Right Ventricular Cardiomyopathy With Long-Term Follow-Up. Kataoka N, Nagase S, Kamakura T, Nakajima K, Wada M, Yamagata K, Ishibashi K, Inoue YY, Miyamoto K, Noda T, Aiba T, Izumi C, Noguchi T, Yasuda S, Kamakura S, Kusano K. Am J Cardiol. 2019 Sep 1;124(5):715-722. )。現在は引き続きデータを解析し、その結果に関して論文化を目指している。また、本研究に則り、心事故発生予測に関する心電図の有用性に関してEditorial commentを投稿しacceptされた(Risk stratification in Brugada syndrome - Significance of ECG and depolarization abnormality. Nagase S. Int J Cardiol. 2020 Mar 15;303:56-57. )。
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