研究課題/領域番号 |
19K08588
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
森野 禎浩 岩手医科大学, 医学部, 教授 (90408063)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 左心耳 |
研究実績の概要 |
2)左心耳閉鎖術の術前治療計画・術中支援ソフトウエアの開発については、「バーチャル経食道エコービュー」機能を搭載したソフトウエア(VE-TEE)が完成した。また、このソフトウエアの検証を目的とした、3)多施設前向き試験のデータ解析も終了し、2023年3月の第87回日本循環器学会学術集会で発表をした。多くの反響や批評を頂き、論文の考察に加えた。論文は完成し、現在は投稿審査中である。 1)脳塞栓発症患者の左心耳の解剖学的研究に関しては、症例を追加し、再解析を行ったが、既知のリスク以外の新しい因子が得られなかった。もともと後ろ向き研究であり、当院の有する症例数にも限りがあるので、これ以上の研究遂行によって、新しい因子を同定することは困難だと判断した。 研究の最終年度であるが、今回の研究課題が3つあり、主たる目的であった、2)3)の研究を完了できたため、論文審査で追加研究が必要な場合を除いては、現在知り得た知見で論文を纏め、研究を完結する予定である。新型コロナウイルスの影響で、前向き試験の登録に当初の予想以上に時間がかかったが、最終的には多施設前向き研究を完了することができた。今回の研究計画の最大の目的は、臨床に役立つソフトウエアの開発であったが、そのソフトウエアは完成し、臨床評価も終わったので、研究実績としては一定の目途が立ったと歓談している。今後臨床使用を希望する施設への配布(販売)を検討している。それに伴い、新規ユーザーのためのマニュアルを準備している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
大きな目標である、ソフトウエアの開発は完了し、本助成の重要な部分はクリアした。そのソフトウエアの検証研究も完了し、論文投稿審査中である。1)はこれ以上の検索をしても、既知の因子以外の、新しい因子を同定できないと判断した。
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今後の研究の推進方策 |
論文の査読結果に対し、追加研究が必要な場合は考慮する。基本的には、本研究課題の今後の方策としては、投稿論文の採択を目指した、論文の推敲、開発したソフトウエアの一般ユーザーへの配布である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍によりオンライン会議が増えたことにより、海外出張な行えなかったこと、作成したソフトウエアの使用マニュアル作りが必要となったが、コロナ禍の特別措置を活用させていただき、残った研究費を次年度に繰り越し、その人件費に充当する計画をたてた。
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