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2021 年度 研究成果報告書

セマフォリン7Aを標的とする、EGFR遺伝子変異陽性肺癌の新規治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08602
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

長友 泉  大阪大学, キャンパスライフ健康支援・相談センター, 教授 (10570583)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードセマフォリン / がん免疫 / 肺癌薬物療法
研究成果の概要

肺癌の抗腫瘍免疫に関して、当初の標的としたセマフォリン7Aではなく、セマフォリン4Aが関与する新しい機序を発見した。インターロイキン33(IL-33)が樹状細胞(DCs)のセマフォリン4A(SEMA4A)発現を誘導し、細胞傷害性T細胞(CTLs)を活性化させた結果、IFN-γを介する著明な抗腫瘍免疫反応が生じた。SEMA4Aノックアウトマウスでは、この効果は認められず、IL-33の抗腫瘍免疫にとってSEMA4Aが必須であった。腫瘍微小環境におけるDCsとCTLsの、IL-33誘導性・SEMA4A媒介性の相互活性化メカニズムは、これまでに知られていない新規の機序である。

自由記述の分野

呼吸器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果により、肺癌においてインターロイキン33とセマフォリン4Aが抗腫瘍免疫にとって重要であることが証明された。また、これらの分子が治療標的となり得ること、及び、樹状細胞活性化状態のバイオマーカーとしても応用出来る可能性が示唆された。本研究で得られたデータを基に、ヒト肺癌患者においてもデータやサンプルを用いた解析を行い、臨床応用に向けて更に研究を進めていきたい。

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公開日: 2023-01-30  

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