SMF1は先行研究により神経幹細胞において高い発現を示し、リン酸化が亢進していたが、同様に小細胞癌のヒト臨床病理検体を用いた免疫組織染色においてもSMF1の極めて高い発現とリン酸化の亢進が認められた。特にヒト臨床病理検体の数を増やして組織染色を実施したが、全ての臨床検体でSMF1の発現が認められた。本課題にて、SMF1が癌の悪性度に関わっていることを明らかにし、肺小細胞癌におけるSMF1の発現を抑制することで、腫瘍が縮小することを明らかにした。この発見で、アメリカ、日本、フランス、イギリス、ドイツ、スイスで特許を取得出来た。
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