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2023 年度 研究成果報告書

薬剤性及び放射線肺障害の新規バイオマーカー探索による肺がん個別化治療の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08606
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

谷野 功典  福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (10443863)

研究分担者 海老名 雅仁  東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (10280885)
二階堂 雄文  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (20583347)
柴田 陽光  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60333978)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード肺がん / 薬剤性肺障害 / 予測因子 / プレシージョン・メディシン / 細胞外マトリックス / syndecan-4
研究成果の概要

薬剤性肺障害において細胞外マトリックス蛋白であるsyndecan-4の解析を行った。薬剤性肺障害発症時に血中syndecan-4はP/F比と正の相関、APACHE II scoreと負の相関を示した。一方、予後の解析では、発症2年後までの解析では血中syndecan-4濃度高値群が予後不良であったが、半年の短期間では差を認めなかった。2年後までの死亡のほとんどは担癌患者のがん進行であったことより、薬剤性肺障害発症時には血中syndecan-4は肺障害の程度を反映するが担癌状態が血中syndecan-4濃度に影響を与えていることが示唆された。

自由記述の分野

呼吸器

研究成果の学術的意義や社会的意義

肺がん治療において抗がん剤の選択など個々の患者にあわせたプレシージョン・メディシンが進められているが、化学療法、放射線療法では治療による肺障害が問題となり個別化治療が難しい状況である。肺障害の発症や重症化に関するバイオマーカーの臨床的な有用性は限られており、今後の肺がん治療の発展には新規バイオマーカーの確立が急務である。我々が行ってきたECMの解析は非常にユニークであり、薬剤性肺障害の臨床的に有用なバイオマーカーの確立は、肺がん個別化治療の確立のために重要な課題であり、肺がん治療法開発の一助となることが期待できる。

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公開日: 2025-01-30  

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