研究課題/領域番号 |
19K08608
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
山田 忠明 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00507048)
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研究分担者 |
高山 浩一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50274444)
内野 順治 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80432946)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 治療抵抗性 / 分子標的治療 / 薬剤耐性 |
研究成果の概要 |
(EGFR変異肺がん研究の主な成果)1. EGFR変異肺がん細胞の一部では、EGFR阻害薬へのAXL阻害の併用効果を認めた。2. EGFR変異肺がんではAXL高発現はEGFR阻害薬の治療効果が乏しく、効果予測因子であることを明らかにした。 (ALK変異肺がんの主な研究成果)3. ALK肺がん細胞の一部では、ALK阻害薬へのHER3阻害の付加的な細胞増殖抑制の併用効果を認めた。4. ALK肺がん細胞ではHER3シグナルを介した細胞生存に関わるfeedback機構をZEB1が制御し、HER3リガンドNRG1活性化が関与することを見いだした。
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自由記述の分野 |
臨床腫瘍学、呼吸器内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治性腫瘍である肺がんにおいて薬剤耐性は治療の最大の障壁である。近年、肺がんに対する分子標的薬が臨床応用された。しかしながら、肺がんの一部は治療抵抗を示し、早期に薬剤耐性を生じることが課題である。近年、治療抵抗性細胞の存在が、薬剤感受性の低下を促し、最終的に耐性機構を獲得することが報告され、注目されている。本研究ではEGFR遺伝子変異やALK融合遺伝子変異を有する肺がんを研究対象に複数の治療抵抗性機構を明らかにするとともに新規併用治療を提唱した。特に、本研究成果を基に、EGFR変異肺がんのAXLシグナル阻害を検証する第1相の治験が本邦にて実施され、臨床への還元が実現している。
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