研究課題/領域番号 |
19K08610
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
浜本 純子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (40570239)
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研究分担者 |
安田 浩之 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70365261)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 肺癌 / オルガノイド |
研究成果の概要 |
申請者らは、現在までに100を超える肺癌臨床検体からオルガノイドライブラリーを樹立した。さらに、同一患者由来の非癌部肺からの正常肺オルガノイドライブラリー樹立に関しては、気道は2015年、肺胞typeIは2017年にそれぞれ培養方法確立が報告されたが、肺胞typeIに分化する肺胞typeIIオルガノイドの培養が可能になったのは2020年で、申請者らを含む3つのグループがほぼ同時に発表した 。肺腺癌及び小細胞肺癌の一部について各種omics解析により分子異常を同定し、それに伴うフェノタイプの関連を明らかにして、新たな治療標的を同定することができた。
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自由記述の分野 |
癌
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オルガノイド樹立の試みは世界各国で行われ始めているが、我々は外科手術だけでなく様々な検査検体からもオルガノイド樹立を試みて成功しており、これらの技術は学術的独自性があるだけでなく、侵襲性の低い検体採取は患者への負担の軽減にもつながる。オルガノイドの特性として、癌部のみならず非癌部からも樹立できるという点から、正常細胞への毒性を考慮に入れた薬剤スクリーニング系の樹立へとつなげることも可能であり、創薬という観点からも大きなインパクトを与えることができると考えられる。
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