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2023 年度 研究成果報告書

肺線維化環境での免疫担当細胞のクロストークおよび加齢影響と治療応用についての研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08614
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関日本医科大学

研究代表者

神尾 孝一郎  日本医科大学, 医学部, 准教授 (20465305)

研究分担者 吾妻 安良太  日本医科大学, 医学部, 教授 (10184194)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード特発性肺線維症 / 骨髄由来細胞 / macrophage polarization / MAGI2 / PTEN
研究成果の概要

① 骨髄細胞をサイトカイン類で培養し、肺線維症モデルマウスに投与すると、肺線維化が有意に抑制されることが確認された。本細胞はF4/80をマクロファージと同程度に発現していることが確認された。さらにこれらの細胞の表面マーカーの検討から、M2-like マクロファージである事が示唆された。
② MAGI2の検討は、ヒト肺線維芽細胞を用い行った。TGF-β1による刺激でα-SMAの発現上昇とともに筋線維芽細胞への分化が確認され、その際MAGI2の発現低下を確認した。またHFL-1においてMAGI2のノックダウンを行うと、α-SMAの発現が上昇し、PTEN、Aktのリン酸化が亢進していることを確認した。

自由記述の分野

呼吸器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

① 骨髄由来のマクロファージ様細胞投与による肺線維症モデルマウスの線維化の改善作用は、肺線維症に対する細胞治療に発展する可能性を秘めている。今後これらの細胞の詳細な抗線維化メカニズムの検討が必要である。
② 線維化病態においてMAGI2とPTENとの関与が確認され、MAGI2の抑制により線維芽細胞から筋線維芽細胞への分化が促進されることが明らかとなった。MAGI2-PTEN axisは、肺線維化病態の新たな治療標的となることが期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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