研究課題/領域番号 |
19K08625
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
大橋 圭明 岡山大学, 大学病院, 研究准教授 (60729193)
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研究分担者 |
木浦 勝行 岡山大学, 大学病院, 教授 (10243502)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 非小細胞肺癌 / EGFR変異 / 腫瘍免疫 |
研究成果の概要 |
EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)は、一過性にEGFR変異を有する肺癌(EGFR肺癌)を制御するが根治できない。なぜEGFR-TKIでは根絶できないのか?を探究するため本研究において、独自にEGFR肺癌シンジェニックマウスモデルを作成し、EGFR-TKIからがん細胞がどのように逃避しているか腫瘍微小関係との相互関係を評価した。EGFRシグナルは、腫瘍微小環境を免疫抑制的に誘導し、EGFR-TKIによりCD8陽性T細胞による抗腫瘍免疫が誘導されることを見出した。EGFR-TKI前投与後に、PD-1とVEGFR2阻害薬を逐次的に投与することで抗腫瘍免疫をさらに活性化できることがわかった。
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自由記述の分野 |
呼吸器疾患
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
EGFR肺癌は、非喫煙者肺癌の半数以上を占める重要な疾患である。日本人を含む東アジア人に特に発生頻度が高いこと、また若年発症例も多く認めることもあり、臨床的にも社会的にも重要性が高い。本研究は、EGFR-TKIががん細胞を直接阻害しているのみならず、腫瘍免疫を誘導することを初めて明らかにした。抗腫瘍免疫を最大化させることで、EGFR-TKIの治療効果の最大化、完全寛解を目指した治療戦略の発展が期待できる。
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