研究課題/領域番号 |
19K08630
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
久田 修 自治医科大学, 医学部, 講師 (60466571)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 2型肺胞上皮細胞 / 気管支肺胞洗浄 |
研究実績の概要 |
2型肺胞上皮細胞は、特発性肺線維症をはじめとする慢性呼吸器疾患において中心的役割を持つ。しかし、患者肺から生細胞を得る事が難しい事、長期培養が難しい事から解析が十分には進んでいない。本課題はこの技術的制約を克服し、難治性肺疾患研究の基盤を構築する事が目的である。今までの研究で、マウス肺から2型肺胞上皮細胞を分離し、コンディショナルリプログラミング法により長期培養するためのプロトコールを確立した。さらに、肺癌手術の非癌部からヒト2型肺胞上皮細胞を分離培養し、将来の研究に備えて凍結保存するためのシステムを構築した。 2型肺胞上皮細胞の研究には、患者肺から生細胞の入手が難しい事が障壁となっている。そこで今年度は、患者から入手が比較的容易な気管支肺胞洗浄液を用いて、2型肺胞上皮細胞の分離培養を試みた。気管支肺胞洗浄液の残余検体から、MACS法により2型肺胞上皮細胞を分離し、コンディショナルリプログラミング法により長期培養する方法を確立した。分離を試みた多くの患者検体で、2型肺胞上皮細胞の培養が可能であった。この方法を用いれば、侵襲の少ない気管支肺胞洗浄を用いて、患者の2型肺胞上皮細胞の入手が可能となる。 次に、ヒト2型肺胞上皮細胞の機能解析を行うためにオルガノイド作成を試みたが、安定したプロトコールを確立する事ができなかった。来年度は、フィーダー細胞を変更するなどの条件検討を継続し、今までに保存した患者細胞の機能解析を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
オルガノイドを用いた機能解析が、技術的困難のために当初の予定より遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
患者検体からの2型肺胞上皮細胞の分離培養、凍結保存を継続する。オルガノイド作成のプロトコールを確立し、疾患肺由来2型肺胞上皮細胞の機能解析を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
オルガノイドを用いた機能解析が技術的困難のために当初の予定より遅れているため、次年度も研究を継続する。患者検体からの2型肺胞上皮細胞分離培養、凍結保存を継続する。オルガノイド作成のプロトコールを確立し、疾患肺由来2型肺胞上皮細胞の機能解析を行う。
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