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2021 年度 実施状況報告書

肺動脈性肺高血圧症における組織常在マクロファージの役割と治療応用

研究課題

研究課題/領域番号 19K08644
研究機関千葉大学

研究代表者

重田 文子  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (70436369)

研究分担者 巽 浩一郎  千葉大学, 真菌医学研究センター, 特任教授 (10207061)
坂尾 誠一郎  千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (80431740)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード肺動脈性肺高血圧症 / 組織定住マクロファージ
研究実績の概要

本研究は肺動脈性肺高血圧症発症病態における組織定住マクロファージの役割を明らかにすることを目的としている。当初は、胸部遮蔽下全身照射・ブスルファン投与とVEGFR blocker (SU5416) 20mg/kg腹腔内投与と3週間の10%酸素暴露を用いることで2020年度以降 にGFP骨髄キメラ肺動脈性高血圧症モデルマウスを作成予定であった。しかし、事前研究結果と当科の 人員理由によりモデルマウス作成によ る研究成果を挙げることが困難な状況になることが予想され、上記モデルマウスをトランスジェニックマウスを用いることで研究を遂行する形に研究計画を変更した。
2019年度はマクロファージ特異的BMPR2欠損マウスを作成するため、東京大学よりBMPR2 floxedマウスを譲受、業者よりCsf1r-Creマウスを購入して繁殖させた。2020年度Csf1rcre; BMPR2f/+のヘテロマウスの作成まで成功、2021年度はCsf1rcre; BMPR2f/+とBMPR2f/fを用いてCsf1rcre; BMPR2f/fを作成に取り組んでいたが繁殖させることが出来ず。遺伝的要因も繁殖が困難な理由と考えている。繁殖が成功したヘテロマウスの検体は採取・保存することが出来たため、この検体を用いて実験を進めていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2019年度中にCsf1rcre; BMPR2f/+のヘテロマウスの作成まで成功していたため順調に研究が進んでいたが、2021年度実際に研究に必要なCsf1rcre; BMPR2f/fマウスの安定確保に難渋し、本来予定している研究に進むことが出来ていない。

今後の研究の推進方策

Csf1rcre; BMPR2f/+のホモマウス(マクロファージ特異的BMPR2欠損マウス)の安定確保に努めていたが繁殖困難と決断した。ヘテロマウスの肺組織・気管支肺胞洗浄液・血液検体の採取、右心カテーテル検査による各種肺血行動態指標は測定しているため、これらを用いての実験を進めることで、肺動脈性肺高血圧症発症病態におけるマクロファージの役割を明らかにしていく。

次年度使用額が生じた理由

2021年度実際に研究に必要なCsf1rcre; BMPR2f/fマウスの安定確保に難渋し、実際の研究に進むことが出来なかったため、次年度使用額が生じた。翌年度請求分
と合わせて、2021年度に行う予定であった研究を2022年度は進めていく予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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