研究課題/領域番号 |
19K08644
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
重田 文子 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (70436369)
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研究分担者 |
巽 浩一郎 千葉大学, 真菌医学研究センター, 特任教授 (10207061)
坂尾 誠一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (80431740)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 肺動脈性肺高血圧症 / 組織定住マクロファージ |
研究成果の概要 |
予定していたマクロファージ特異的BMPR2欠損マウスの繁殖が不成功に終わり、マクロファージ特異的BMPR2ヘテロノックアウトマウスでの結果のみになってしまった。ヘテロにノックアウトしても肺血行動態や肺内の組織マクロファージや単球比率に有意な影響は及ばなかった。ただCsf1rcre; BMPR2f/+マウスでは、恒常性維持・創傷治癒・血管新生・炎症抑制を担う組織定住マクロファージの比率が低下する傾向、血管内の恒常維持の役割を担うPatrolling Ly6Chlow monocyte比率が上昇する傾向が認められ、これらが肺動脈性肺高血圧症病態の促進と制御に働いている可能性が示唆される。
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自由記述の分野 |
肺循環
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
予定していたマクロファージ特異的BMPR2欠損マウスの繁殖が不成功に終わり、マクロファージ特異的BMPR2ヘテロノックアウトマウスでの結果のみになってしまった。マクロファージ特異的BMPR2遺伝子ヘテロノックアウトマウスでは肺動脈圧上昇所見は認めておらず、肺動脈性肺高血圧症病態を反映したモデルとは言い難い。そのため今回は組織定住マクロファージ低下が病態を促進させている可能性を示唆するのみに留まっている。既報で肺動脈圧上昇が認められているホモノックアウトマウスによる検証を進められれば、肺動脈性肺高血圧症病態形成における組織定住マクロファージの働きをより明確できると考えている。
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