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2023 年度 研究成果報告書

MET阻害とワクシニアウイルス療法を併用した肺癌に対する複合的分子標的・免疫療法

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08653
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関香川大学

研究代表者

金地 伸拓  香川大学, 医学部附属病院, 講師 (60403789)

研究分担者 中村 貴史  鳥取大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70432911)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード肺癌 / 免疫療法 / 腫瘍溶解性ウイルス / ウイルス療法 / ワクシニアウイルス / MET阻害薬 / テポチニブ
研究成果の概要

腫瘍溶解性ワクシニアウイルスMDRVV003およびMET阻害薬tepotinibをヒト肺癌細胞株およびマウス肺腺癌細胞株に加えると細胞死が誘導された。両者併用は単剤よりもその効果が高かった。またB6マウスでの皮下腫瘍モデルにおいても、両者併用は単剤よりも高い抗腫瘍効果を認め、さらにMDRVV003の投与部位から離れた腫瘍も縮小した。腫瘍の免疫染色では両者併用においてCD4およびCD8陽性細胞の浸潤が認められた。MDRVV003非投与腫瘤の縮小効果の機序としてMDRVV003増殖による直接的な細胞死以外に免疫原性細胞死があり、MET阻害は直接および免疫応答により細胞死を増強したと考えられた。

自由記述の分野

肺癌

研究成果の学術的意義や社会的意義

肺癌治療の進歩により進行肺癌患者の生存期間延長が認められているがまだ十分ではない。新たな治療法や免疫チェックポイント阻害薬の効果を高める方法の開発が望まれている。
癌に対するウイルス療法は遺伝子改変により腫瘍選択性と腫瘍殺傷性を高めた腫瘍溶解性ウイルスを用いた治療法である。MET阻害薬は肺癌細胞上のMETに結合し癌細胞の増殖を抑制する。本研究では、腫瘍溶解性ウイルスMDRVV003とMET阻害薬tepotinibはそれぞれの直接作用のみではなく、免疫賦活作用をもたらし、抗腫瘍効果を発揮することが示された。これらの併用はまさに新規治療かつ免疫チェックポイント阻害薬の効果を高める方法である。

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公開日: 2025-01-30  

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