バルドキソロンメチルはKeap1-Nrf2系に介入する薬剤であり、糖尿病性腎症患者を対象とした第2相臨床試験においてGFR(糸球体濾過量)の有意な改善と忍容性を示した。本研究では喫煙曝露COPDモデルマウスにおけるバルドキソロンメチルの気腫化抑制効果、治療効果検討を計画した。バルドキソロンメチルの忍容性確認を行い、喫煙曝露終了後4週間までは自発的な気腫化、肺胞破壊の改善を認めないことを見出して、気腫化治療効果の評価に適する実験プロトコールを策定した。本実験を開始したが、COVID19による大流行による動物実験施設のロックダウンにより、実験の完遂に至らなかった。
|