アレルギー性気管支肺真菌症(allergic bronchopulmonary mycosis; ABPM)は、下気道における真菌に対するアレルギーを原因として、繰り返し再発する気道内好酸球性粘液栓により気道閉塞や中枢性気管支拡張をきたす難治性アレルギー疾患である。本研究は、気道内に好酸球ETによる粘液栓が形成されるABPMマウスモデルを作成し、そのモデルを用いて好酸球ET形成をターゲットとしたABPM治療法の有効性検証を目的とする。 マウス好酸球はヒト好酸球に比べ10,000倍程度ETosisを起こしにくいことが明らかとなり、in vitroで気道閉塞する粘液栓の形成は困難であった。
|