研究課題/領域番号 |
19K08669
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 恵美子 東北大学, 薬学研究科, 准教授 (20466543)
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研究分担者 |
高橋 信行 東北大学, 薬学研究科, 教授 (40588456)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ウレミックサルコペニア / 認知機能障害 / 尿毒素 |
研究成果の概要 |
本研究では、慢性腎臓病(CKD)合併の認知機能障害および筋消耗の発症機序の解明を行った。我々はまず、マウス由来筋芽細胞株C2C12とマウス海馬神経細胞株HT-22を対象とし、様々な尿毒素の影響について評価をおこなった。我々の検討からインドキシル硫酸、インドールが海馬神経細胞株に悪影響を及ぼすこと、さらにメチルグリオキサールは筋芽細胞でのみ、細胞内代謝変化を誘導しATP産生を減少させることを明らかにした。さらに、CKD病態では腎臓でも細胞内代謝変調が誘導され、ニコチンアミドを投与することで、病態の進行が抑制されることを明らかにした。
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自由記述の分野 |
臨床薬学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CKDでは本来体外へと排泄すべき尿毒素が体内に蓄積し、この尿毒素蓄積は腎臓や心臓に悪影響を及ぼし心血管疾患を増加させる。尿毒素蓄積は骨代謝異常、腎性貧血など種々のCKD関連合併症にも関与するが、尿毒素蓄積が認知機能低下・筋消耗にどのように関与しているかはいまだ不明な点が多い。本研究は尿毒素蓄積が海馬神経細胞株および筋芽細胞株に悪影響を及ぼすこと、またその機序を明らかにした。CKD関連-認知機能障害・筋消耗の発症進展に関与する機序の解明は、それに基づいた治療法の開発が可能となる
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