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2023 年度 研究成果報告書

メガリンを標的とした薬剤性腎障害治療戦略の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08673
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

青木 信将  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (60646933)

研究分担者 渡部 聡  新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (50529740)
斎藤 亮彦  新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任教授 (80293207)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード薬剤性腎障害 / メガリン / シスプラチン / コリスチン / バンコマイシン
研究成果の概要

薬剤性腎障害は、腎臓内科分野に限らず、感染症治療、抗腫瘍療法など幅広い分野での問題となっている。申請者らはメガリンを介する腎障害発症機序を解明し、メガリン拮抗薬シラスタチン(CS)を同定した。本研究では、CSの腎障害軽減効果をCDDPによる薬剤性腎障害モデルで検証し、有意な腎障害の軽減と、それに伴うCDDP投与量増加により安全に抗腫瘍効果を高められることを報告した。また、CDDP投与患者の薬剤性腎障害発症において、投与前の尿中メガリンと、その後のCDDP誘発性腎障害との間に有意な相関が認められることを報告し、新たな腎障害マーカーとしての有用性を示した。

自由記述の分野

感染症、内科、腎臓、呼吸器

研究成果の学術的意義や社会的意義

腎障害は、腎疾患のみならず、併存疾患においても薬剤の制限、疾患の予後を左右するなど臨床上の大きな問題となる。これまで薬剤性腎障害軽減を目的とした治療戦略は確立されていないが、今回我々はCSを併用することで、腎毒性物質CDDPの安全な投与量増加の可能性を示した。腎障害患者への適応拡大と投与量増加による効果増強が見込まれ、革新的な治療として期待される。腎毒性の軽減戦略は、抗癌剤・抗微生物薬に限らず尿細管障害を有する物質に対して普遍的な効果を有する可能性がある。新たな診断マーカーとしての尿中メガリンと合わせ、リスクの診断と治療を通じ、腎障害軽減による広範な波及効果を持つ新たな治療戦略が期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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