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2022 年度 研究成果報告書

ポドサイト機能維持におけるCa2+活性化型陽イオンチャネルTRPM4の役割

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08720
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

内許 玉楓  新潟大学, 医歯学系, 助教 (00529472)

研究分担者 河内 裕  新潟大学, 医歯学系, 教授 (60242400)
福住 好恭  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (20609242)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードポドサイト / Ca2+活性化型陽イオンチャネル / TRPM4 / TRPC6
研究成果の概要

蛋白尿の発症を防ぐ最終バリアである腎糸球体上皮細胞(ポドサイト)の機能維持における一価陽イオンチャネルTRPM4の役割を解析した。TRPM4は多くのポドサイト傷害に重要な役割を果たすCa2+チャネルTRPC6の上流の調節因子であると考えられた。TRPM4の機能喪失がTRPC6の発現を促進すること、TRPC6の著明な発現変化がまだ見られないポドサイト初期傷害ですでに、TRPM4の発現が低下していることを見出した。TRPM4の発現低下がポドサイト傷害誘導のinitiation event としての役割を果たしていると考えられる。TRPM4はポドサイト傷害を感知する早期マーカーとして有望である。

自由記述の分野

腎分子病態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

蛋白尿は、腎糸球体障害を示す臨床所見であるだけでなく、蛋白尿自体が尿細管障害を誘導し、腎不全へと進行させる悪化因子であると考えられている。腎糸球体上皮細胞(ポドサイト)は、蛋白尿の発症を防ぐ最終バリアとして機能している。本研究は、TRPM4がポドサイトの機能維持に重要な役割を果たし、TRPM4の発現低下がポドサイト傷害に関与していることを見出した。TRPM4の発現低下の抑制作用を有する薬剤、化合物がポドサイトの傷害を防ぐ薬物として有効であると考えられる。また、TRPM4はポドサイト傷害を感知する早期診断マーカーとして有用であると考える。

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公開日: 2024-01-30  

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