全国24施設で2014年から2018年に腎生検を受けた5002例の腎生検画像データベースを作成した。Convolutional Neural Network (CNN)を用いて、腎生検画像診断人工知能(artificial intelligence: AI)を作成したところ、管外増殖性病変などの検出精度は不十分であったが、概ね各腎生検施行施設で作成された組織所見を反映するモデルを構築できた。また、糖尿病歴を有するが糖尿病性腎症と診断されていない症例に糖尿病性腎症の特徴を見出すことなどが可能となった。教師無し学習ではスライドフォーマットや腎生検施行施設が、画像識別の最大因子として同定された。
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