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2023 年度 研究成果報告書

CCN2機能制御による慢性・急性腎障害の新規治療薬の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08731
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

井上 勉  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30406475)

研究分担者 岡田 浩一  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60233342)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード慢性腎臓病 / 線維化 / CCN2
研究成果の概要

慢性腎臓病は、進行すると透析が必要になる他、心血管疾患や感染症のリスク因子であり、日本の主要な死因に関連する重要な基礎病態である。現時点では進行を阻止する有効な手段はなく、治療薬は代表的なunmet medical needsとされている。慢性腎臓病の進行は、組織学的には腎臓の線維化で特徴付けられる。障害腎では、尿細管上皮細胞がCCN2を産生し、腎線維化を進行することが知られている。本研究では、CCN2がインテグリンを介して尿細管上皮細胞のFAK(Focal Adhesion Kinase)をリン酸化し、最終的にβ-カテニンが転写因子として作用することで、腎線維化が進行する機序を明らかにした。

自由記述の分野

腎臓学

研究成果の学術的意義や社会的意義

臓器の線維化は、腎臓に限らず多数の臓器における慢性進行性の機能低下に関わる重要な病態である(例:肺線維症、皮膚硬化症、慢性心不全、肝硬変症)。その多くの病態において、CCN2が重要な液性因子であることが知られている。本研究の成果は、慢性腎臓病に限らない臓器線維化症に対する、新規治療薬開発に関わる重要な知見を提供する。さらに、本研究で腎線維化抑制効果を発揮したデコイペプチドは、CCN2-インテグリン相互作用の阻害効果を発揮することが明らかであり、同protein to protein interaction阻害薬として、具体的な慢性腎臓病治療薬のリード化合物となり得る。

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公開日: 2025-01-30  

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