悪性黒色腫5例とメルケル細胞がん1例の手術検体について検討した。1例では、メラノーマ細胞は大きく5つのグループ(クラスター)に分けられ、2つのクラスターでは腫瘍細胞はMAPK系とHLAクラスIが高発現し、クラスIIとPD-L1の発現が少ないことを示している等の関係性が明らかになった。残りの5症例については細胞分離の段階で得られた細胞量が少ない、あるいはPCRの段階で次世代シークエンスに進める質が確保できず、微小ウエル内へのメラニン色素の沈降により酵素反応が進まない等の問題が発生した。フィルターなどを用いた対応を行ったが安定した手技が現時点では確率できていない。
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