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2020 年度 実施状況報告書

乾癬治療における光線療法、ホスホジエステラーゼ4阻害薬内服の相乗効果の機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K08758
研究機関帝京大学

研究代表者

鎌田 昌洋  帝京大学, 医学部, 准教授 (70431856)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード乾癬 / IL-17 / IL-22 / ホスホジエステラーゼ4 / 制御性T細胞 / 制御性B細胞
研究実績の概要

2019年度は光線療法が乾癬に与える影響について検討した。2021年はホスホジエステラーゼ(PDE)4阻害薬が乾癬に与える影響について検討した。
BALB/cマウスの背部にイミキモドクリームを外用し乾癬様皮疹を誘導した。PDE4阻害薬投与群とvehicle投与群で、臨床スコア、表皮肥厚、炎症細胞の浸潤、皮膚でのサイトカイン発現を比較した。
PDE4阻害薬投与によりイミキモド誘発乾癬様皮膚炎は臨床的および病理学的に改善を示した。PDE4阻害薬投与群の病変皮膚では、vehicle投与群のものに比べIL-17A、IL-17F、およびIL-22のmRNA発現が低かったが、IL-10の発現は有意な差はみられなかった。免疫染色では、PDE4阻害薬投与群の病変皮膚では、CD3陽性細胞の減少はみられなかったが、MHC class II陽性細胞の浸潤が減少し、Foxp3陽性細胞の浸潤は増加した。鼠径リンパ節では有意な差はみられなかったが、脾臓では、PDE4阻害薬投与群において、制御性T細胞、制御性B細胞の誘導が確認された。
PDE4阻害薬は、IL-17産生細胞の減少、脾臓における制御性細胞の誘導により乾癬に対し効果を呈してる可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2019年度は光線療法が乾癬に与える影響について検討した。2021年はホスホジエステラーゼ(PDE)4阻害薬が乾癬に与える影響について検討した。2020年度は両者の相加相乗作用について検討したい。概ね、予定通り実験が進行している。

今後の研究の推進方策

2019年度は光線療法が乾癬に与える影響について検討した。2021年はホスホジエステラーゼ(PDE)4阻害薬が乾癬に与える影響について検討した。2020年度は両者の相加相乗作用について検討したい。

次年度使用額が生じた理由

残額1円であり、端数である。

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公開日: 2021-12-27  

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