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2021 年度 実績報告書

皮膚癌リンパ節転移診断のための相補的画像解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K08771
研究機関京都大学

研究代表者

藤原 雅雄  京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (40456554)

研究分担者 戸倉 新樹  浜松医科大学, 医学部, 特任教授 (00172156) [辞退]
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードセンチネルリンパ節 / リンパシンチグラフィ / 皮膚悪性腫瘍 / 転移 / 画像診断 / PET / CT
研究実績の概要

lymphatic transit rate(LTR)に関して、症例のエントリーは104例であった。
(1)LTR値の原発巣の部位ごとの非転移リンパ節と転移リンパ節の比較について
原発巣を頭頚部・体幹・上肢・下肢と部位別に区分して、各々で非転移センチネルリンパ節(SLN)と転移SLNのLTR値を比較した。結果は、全ての部位で、非転移SLNに比較して、転移リンパ節のLTR値が有意に高くなった。非転移SLNと転移SLNのLTR中央値は、頭頚部で0.357±0.115と0.542±0.199、体幹で0.331±0.250と1.26±0.792、上肢で1.59±0.675と2.22±0.367、下肢で2.39±0.811と4.91±1.99であった。(2)原発巣の部位ごとの“リンパ節転移陰性を示唆するLTRのカットオフ値“は、頭頚部でLTR<0.3、体幹でLTR<0.4、上肢でLTR<1.5、下肢でLTR<2.5が目安となった。
SUVmaxとリンパ節転移との関係については95例で実施された。(3)SUVmax<2.5かつリンパ節転移陽性の症例が12例(悪性黒色腫:MM 10例、有棘細胞癌:SCC 2例)。SCCに関しては、2例とも1個のリンパ節転移のみ。MMでは、10例中7例で複数のリンパ節転移が認められた。SUVma<2.5かつリンパ節転移陰性の症例が71例(SUVmax<2.5症例の85.5%)。SUVmax > 2.5かつリンパ節転移陽性の症例が6例(MM 4例、SCC 1例、乳房外パジェット病:EMPD1例)。後頭部SCCの1例を除いた5例では複数のリンパ節転移が認められた。SUVmax > 2.5かつリンパ節転移陰性の症例が6例(SCC4例、脂腺癌1例、汗孔癌1例)。MMでは複数のリンパ節転移を生じていても、しばしば、SUVmaxの上昇が認められないことが明らかになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 皮膚悪性腫瘍におけるmaximum standard ized uptake value (SUVmax) とリンパ節転移との関係2022

    • 著者名/発表者名
      藤原雅雄、中川雅裕、松下友樹、太田悠介、山田萌絵、杉村友紀、東堂暢子、金子 愛、瀬野尾歩、森本尚樹
    • 学会等名
      第76回例東海形成外科学会
  • [学会発表] 外陰部悪性腫瘍切除後の再建に適した薄い内陰部動脈穿通枝皮弁の考案2021

    • 著者名/発表者名
      藤原雅雄、船井直子、福原定子、藤高淳平、牧野愛子、鈴木茂彦
    • 学会等名
      第129回日本皮膚科学会静岡地方会
  • [図書] 形成外科診療ガイドライン 1 2021年版 皮膚疾患/頭頸部・顔面疾患/体幹・四肢疾患(有棘細胞癌)2021

    • 著者名/発表者名
      藤原雅雄、永松将吾、佐藤 誠
    • 総ページ数
      532
    • 出版者
      金原出版
    • ISBN
      978-4-307-25721-3

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公開日: 2022-12-28  

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