研究課題/領域番号 |
19K08786
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岩田 浩明 北海道大学, 大学病院, 講師 (20397334)
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研究分担者 |
西江 渉 北海道大学, 医学研究院, 客員教授 (20443955)
氏家 英之 北海道大学, 大学病院, 講師 (60374435)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 水疱性類天疱瘡 / 17型コラーゲン / 補体 / 自己抗体 / Fc結合タンパク |
研究成果の概要 |
水疱性類天疱瘡の水疱形成には補体を介した炎症が必須とされたが、必ずしも必要な条件ではないことをこれまでに示した。しかし、補体が自己抗体の定常領域に結合することで自己抗原BP180の細胞内への取り込みが促進されることを証明した。この際、最初に結合する補体C1qは、自己抗体刺激によりケラチノサイトも産生することが示された。つまり、自己抗体により自己抗原の減少と同時に補体C1qの産生が生じてそれがさらにBP180の細胞内への取り込みを促進するということが水疱形成に重要であることが示唆された。補体を介した炎症は、病気の重症化に関与するが水疱形成には必須ではないと考えられる結果である。
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自由記述の分野 |
皮膚科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水疱性類天疱瘡の治療は、根本原因となる自己抗体を減らすことを目的とした治療戦略が主体である。今回の研究成果は、単なる免疫抑制による自己抗体の抑制のみでなく補体を治療ターゲットとした新たな治療選択肢の可能性が広がる。免疫抑制治療は、しっかり使うことで有効性は期待できるが副作用も比較的多い治療である。補体などFc結合タンパクによる抗体の性質変化を抑制する治療法は新しい治療ターゲットとなりうる可能性があり、副作用も軽減できることが期待される。
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