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2023 年度 実績報告書

炎症性皮膚疾患の病態におけるプログラニュリンの役割

研究課題

研究課題/領域番号 19K08788
研究機関朝日大学

研究代表者

清島 眞理子  朝日大学, 歯学部, 教授 (00171314)

研究分担者 水谷 陽子  岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (60759950) [辞退]
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードprogranulin / 乾癬 / アトピー性皮膚炎
研究実績の概要

乾癬では健常人に比べ有意に血清progranulin (PGRN)濃度が増加し、乾癬の臨床的マーカーであるPASI (psoriasis area and severity index) スコアと正の相関があった。しかし、関節症状の有無で差異はみられなかった。血清中のIL-17濃度およびIL-22濃度と相関することも見い出した。しかし、IFN-γ、TNF-α、IL-36γとは相関 しなかった。
アトピー性皮膚炎患者血清でもPGRN濃度が有意に高く、TARC(thymus and activation-regulated chemokine)値およびIL-36γ濃度と正の相関があることを明らかにした。一方、IL-17、IL-22とは相関しなかった。また、アトピー性皮膚炎の臨床的重症度マーカーであるEASI(eczema area and severity index)およびSCORAD(severity scoring of atopic dermatitis)スコア、血清IgE値と血清中PGRN濃度の相関はなかった。
培養表皮細胞におけるPGRNの作用を検討した。PGRNを培養液に添加した際に表皮細胞でのIL-23発現量が増加した。さらに種々のサイトカインを培養液に添加した際のPGRN発現量を検討したところ、IL-22、IL-36γ、TNF-α添加により発現量の有意な 増加がみられた。
以上からPGRNは乾癬、アトピー性皮膚炎の病態においてサイトカインを介して役割を果たすことが示唆された。PGRNの臨床応用としては血清濃度を測定することにより種々の疾患における疾患および病勢のマーカーとしての意義が考えられる。

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公開日: 2024-12-25  

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